私と十二国記
自己紹介も兼ねて好きな作品の話を順次していこうと思います。
まずは私の人生に大きな影響を与え続けている「十二国記」についてです。
この作品は異世界の12に分かれた国を舞台にした重厚な異世界ファンタジーで、第1作目「月の影影の海」は日本に住む内気な女子高生である中嶋陽子が不思議な男に連れられ異世界にとばされるところから物語は始まります。
これだけであると普通の異世界トリップもののように聞こえるかもしれません。しかし、十二国記の凄いところは完成度の高い特殊な世界観ではなく、リアルな心理描写といった「人間」の描き方にあると思っています。
もちろん世界観の完成度や魅力的なキャラクターだけ見ても楽しいのですが、現実の私達にも通ずるような人間の愚かさ、醜さを書いた上で見事に主人公達の成長に繋げる手腕が素晴らしく、自己啓発本でもあると思って読んでいるところがあります。
長くなりそうなので分けて順次書いていこうと思います。